となり町戦争/三崎亜記
■|書籍紹介
ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。
■|感想
最近は、はずれ本ばっかりだったが、久しぶりにまあまあ読める文庫本に遭遇した。物語の出だしは、「いったい、どんな戦争なんだろう?」と期待をもたせるが、読み進めるにつれ、淡々と、至極一般的な論理が展開され、どんどん、面白みが失せてきた。
最後までこの調子かなと思っていたら、書き下ろしのサイドストーリで、意外と楽しませてくれた。
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